悪魔から逃れようと必死でもがいてみるがびくともしなかった。
案の定、私は無理やり部屋に連れてこられてしまった。
「おろしてっ!! おろせー!!!」
「ぎゃあぎゃあ、うっせぇ」
私はポン、と一つのソファーに下ろされた。
てか、ここどこ!?
なに、この広い部屋…。
周りを見てみると豪華なベッドに豪華なソファー。一般家庭にはないような大きいテレビ。白いシルクのカーテンには、バラの刺繍がされている。まるで外国のお家みたい…。
部屋に見とれていると、いきなり体が後ろにひっくり返った。
なんでかって?
……なんでだ?
私の上にまたがっているのは悪魔…
…て!! そうだった!!
あたし、悪魔に無理やり連れてこられちゃったんだった!!