「お前…おもしれぇ」
男はまだ顔が熱い私に顔を近づけてきた。
「な、なに?」
「名前は?」
「…は??」
理解不能な男の言葉。

「だから、お前の名前」

…名前なんて聞いてどうすんのよ…
てか、コイツは何考えてんの?
初対面の私にいきなりキスしてきて…
おまけに名前なんか聞いてきて…

私は朝から起きたことに頭がいっぱいだった。


そんな私にお構いなしに話を続ける。