私が好きになったのだから仕方ないと、何度言っても"タラシ"という呼び方は変わらなかった。

でも、嫌な気はしなかった。

美加なりにつけた愛称だとちゃんと分かっていたからだ。

けど、マサにはもちろん内緒。(笑)




そうやってまた小さな幸福を噛み締められる日が続いた。

そんな日々の中、
「やっぱり離れよう」
「やっぱり一緒に居たい」
を何度となく繰り返した。


ちょうど離れていた時期、貴士が違う友達を紹介してきた。