『…そ、それって…友達、として?』

「女として。」

『うそ…。』


どんどん赤くなっていく姫梨。その姿がすごく可愛くて、愛しくて…そっと優しく抱きしめた。


「お前が好き。だから…俺と付き合えよ。幸せにしてやるから。」

『ふふっ。…何で、上から目線なの?』


姫梨は笑いながら泣いてた。顔は見えないけど、声が泣いてる。


「そんなことどーでもいいからさっさと返事しろよ。…恥ずかしいじゃん。」

『…私も、月夜が好き。月夜は、私が幸せにしてあげるっ♪』


涙で潤んだ瞳でまっすぐ俺を見て、意地悪っぽく笑った姫梨。

姫梨に好きって言えたことが嬉しくて嬉しくて、つい口元が緩む。