「ん?どうかした?」
どうかした?って、そんなのんきに…。
『あの…、すんごい睨まれてるんだけど…。』
そう誰にも聞こえない様に小声で告げると、
月夜は周りをチラッと見て「面倒だな…。」と呟いた。
私にさえやっと聞こえるぐらいの、小さな声で。
そしてこう続けたんだ。
「屋上行っててくんない?」
『屋上?なんで?』
「まだ話したいことあるから。ここじゃ無理だろ。」
たしかに。
こんなに睨まれてちゃ、安心して会話出来ないや。
…ん?
話したいことって何だろ?
まっ、いっか♪
また話すんだしね。
「俺もすぐ行くから。」
『あ、うん。わかった。』