あの後ろ姿…。
…姫梨か?
隣にいるヤツ誰だよ…。
どっかで見たことあるような気がするけど。
つーか、何で一緒に歩いてんの?
仲良さそうにしやがって…。
付き合ってんのか?
2人は楽しそうに笑顔で話しながら、俺とは逆の方向の角を曲がって見えなくなった。
…そうだ。明日、姫梨に会いに行こう。
アイツが誰なのかとか、どうゆう関係なのか、とか…。
聞きたいことがたくさんある。
何でこんなに深入りしたくなんのかも、こんな気持ちになる意味も理由も分かんないけど…。
ましてや俺がこんなストーカーみたいなこと、とも思うけど…。
それでも、気になって仕方がないんだ。
まぁ、もしかすると単にまた会いたいだけなのかもしれないけどな。
俺、なんでこんなに女のことを気にしてるんだろう…。
こいつは違うかもって、そう思ったから?
そんなの証拠も何も無いのにな。
ちょっとだけ、信じてみたいんだ。
あんなに美しく星を眺めてた――…、
愛蘭姫梨だから。