「姫梨…。」

『へ…??』


いきなり名前を呼ばれて、すごく驚いている。


「愛蘭姫梨さんですよね?」

『えぇ。…桜崎月夜さん?』

「僕のことご存知だったんですか?」


そりゃ知ってるだろうけどさ。

俺の父親の誕生日パーティーに来てるのに、息子の名前知らないアホはいねぇだろww



『もちろんです。桜崎グループのご子息…知らない方はいませんわ。』



だろうな。

ってかこいつ、
俺に色目使ってこない…。


なんか俺も大人相手にする時のモードになってるし。





愛蘭姫梨――…。


やっぱ他の女とは何かが違うかも。