《月夜side》
気分転換に星でも眺めようと庭に出たらそこには既に先客がいて、
それが女だったもんだから思わず舌打ちしてしまった。
きっとこいつも他の女と同じだろうと思ったから。
でもその女は、笑顔で空を見上げていた…。
すごくすごく楽しそうで、嬉しそうで…。
美しかったーーー。
“こいつだけは違うんじゃないか…?”
一瞬そう思った。
そして俺は無意識に声をかけてしまったんだ…。
「そうですよ。ご存知ありませんでしたか?」
『え…?』
よく見るとそいつは、
愛蘭さんのとこの令嬢だった。
直接話したことは無いけど、
確か名前は…。
気分転換に星でも眺めようと庭に出たらそこには既に先客がいて、
それが女だったもんだから思わず舌打ちしてしまった。
きっとこいつも他の女と同じだろうと思ったから。
でもその女は、笑顔で空を見上げていた…。
すごくすごく楽しそうで、嬉しそうで…。
美しかったーーー。
“こいつだけは違うんじゃないか…?”
一瞬そう思った。
そして俺は無意識に声をかけてしまったんだ…。
「そうですよ。ご存知ありませんでしたか?」
『え…?』
よく見るとそいつは、
愛蘭さんのとこの令嬢だった。
直接話したことは無いけど、
確か名前は…。