「まああた、お前かよ!!!」

女の子の胸ぐらをつかんでいた梓は、乱暴に胸ぐらから手を離す。

女の子はよろけて、壁に頭を打って痛そうにしていたが、梓はそんなことは眼中にない様子だ。



「いい加減、ウチの前から消え失せろ。邪魔なんだよ」


「此方の台詞だ。」




それから、取っ組み合いの喧嘩になる。

珍しくもないパターンだった

遠巻きに見ていた生徒は、美琴が梓を止めてくれただけでも感謝してるのだが、学校を壊すのだけは勘弁してほしいと思っている。