その楓の声の刹那 ドラムのハイハットをハーフに開いた、会場中に響く凄い音の後に 全ての楽器の音が爆音で鳴り、曲が始まったみたい それとともに、ステージが明るいライトで照らされた。 そこには、雪さんの姿が見える 私の目は、自然と雪さんに向いて その姿を、ずっと追っていた。 雪さんは始終ずっと、楽しそうにベースを弾いていた。