出口から外に出ると、久しぶりに見る顔がいた。





「あれ?由佳里じゃない?」





俺が話しかけると、由佳里はサングラスを外し





「あれ?雪じゃん
久しぶり〜元気してた?」





と言ってきたので、元気よく返してやった。





「おう、久しぶり〜
まぁ、俺はかなり元気かな」





「ふ〜ん、あんたの弱ったとこ見たことないしね」





由佳里は綺麗な笑顔で笑った。





「ねぇその子誰なの?彼女?」





「ああ、恋人だよ」





「結菜って、言います」





結菜はなんか緊張しているのか、片言だった。





「私は由佳里ね。よろしく〜
雪やったじゃん、こんなに可愛い彼女ができてさ
まぁ、遅いけど」





「うるせぇよ
あっ、花上げといたから」




なんか由佳里笑って言ったことに、文句を言ったあと




思い出したようにそう言うと





「うん、ありがとね。あいつも喜んでるよ」





由佳里はさっきとは違い、少し大人しくなり空を見上げた。