教室に入ってきたのは顔立ちが綺麗な世間で言うイケメンだった。
女子のカッコイイと言う声が聞こえる。
「じゃあ…自己紹介して。」
「はい。今日1ーAに転入してきた西条 李羽(サイジョウ リウ)です。東京にある星城学院から来ました。よろしくお願いします。」
「星城学院ってめっちゃ頭が良い高校だよな!?何でそんな奴がこんなバカ高校に来てんだ?」
「西条は家族の都合で引っ越してきた。質問だったらホームルームが終わったらしろ。じゃあ…西条は武田の隣の席だ。」
武田って私だけど…
私の隣に転入座るの!!!
気づいた時にはもう隣に転入生は座っていて、こっちを見ていた。
「よろしくね。武田サン」
「よろしく。西条クン。茉奈で良いから…」
「えっーと、じゃあ茉奈サンで。僕の事は…李羽でも李羽クンでも読んで」
そう言って李羽クンは私に弾けるような笑顔をみせた。
まるで誰もを元気にさせる青空のように