あの時も今と同じ私たちを元気にさせる青空だった…。
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「茉奈(マナ)!起きてー」
その言葉に私は目を覚ました。
目の前には、大親友の香織(カオリ)が立っていた。
「おはよう香織。どうしたの?」
「どうしたじゃないわよ。今日から新学期って言うのにさっそく寝るとは…。」
香織はあきれていた。
私は机から体をおこして目をこすった。
窓から照りつける太陽の光が今は邪魔に思えた。
「まぁーそんな事は置いといて。職員室を通る時に聞こえたんだけど、新しく転入生がこのクラスにくるんだって。しかも男子だってさ。」
私は顔色ひとつ変えなかった。
「茉奈は嬉しくないの?」と香織が顔をのぞかせた。
「別に今は興味ないかな。それにどうせどこそこにいる普通の高校生だよ。」
そう言って私は外の景色を眺めていた。
『恋したって最後には悲しむんだから最初からしない方がずっとまし。』と想いながら