「えぇっ。結城ちゃんをフッたなんて!」 「で、小6の冬に告られて。フッた」 奈々は目を丸くする。 「……なんで雅人、フッたのに告ったんだろ」 「さぁ」 「あれかな。アイツ、俺のこと好きなんだよな……。から気になり出すパターン!」 ビシッと私を両手で指差す。 「少女マンガじゃあるまいし」 「だよねぇ……」 永遠の謎だよ、コレは。 「そしてそのまま時が過ぎ、今に至る感じ?」 「そう」