「……でも、また同じようになる。信じ……てもらえない」 声が段々と震えてくる。 同時に視界もぼやけてくる。 「なら、俺が信じる」 「え……?」 「俺、何があってもタローの味方だから」 気付いたら腕を掴む力が緩くなっていた。 「だから安心してみんなと仲良くなれっ」 何かが頬に伝うと、ニッコリ笑うミヤビくんがくっきりと見えた。 「…………出来、るかな」 「当然!」