風が吹く、屋上。
「あなたの名前は」
「僕の名前はレイです」
「素敵な名前ですこと」
「そう言っていただき……ってさ、タロー」
「何?」
「棒読みはやめよーよ」
「いいじゃん。練習に付き合ってくれるだけ感謝しなよ」
見事王子様役になったミヤビくん。
私はセリフ2行しかないから練習に付き合っている。
イヤイヤね。
しっかし、このストーリー。
他の国同士の王子、姫が身分を隠しながら恋に落ち、叶わない恋でも想い……。
最後は数年後に逢う。
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