黒板に役一覧表が書いてあり、町娘Cの下には私の苗字が入った。 「他に希望ないー?んじゃこっからは推薦な!」 「王子様役には三浦君がいいんじゃない?」 「俺?」 「確かに~。そこそこイケメンだし」 「そこそこはいらないだろ」 「そうだね。微妙にイケメンだし、いいかも」 「微妙もいらないから」 「何気にイケメンな三浦君にピッタリな役だよ!」 「……俺ってなんだろう」 ミヤビくんが呟く。 中島が笑いを堪えていた。