この声は……。 「何…………?」 ため息をつきながら振り返る。 「何してんの?」 まぁ、フツーにミヤビくんだった。 「見れば分かるじゃん。これから帰るの」 「せっかくB組全員いんのに帰んなんてもったいねーよ?」 ミヤビくんが私の手をとろうとした。 「……っ。ほっといて!」 私は即座に振り払う。 「タロー……?」