「絶対偽名じゃん!しかも名前男だし!」


あれ?


引かれてない。


「君、おもしろいね!」


……そこからミヤビくんは私のことをタローって呼ぶようになった。


初めてつけられたあだ名。



私は、ミヤビくんが好きになった。






ミヤビくんとは同じクラスで、ずっと見てた。


いつもクラスの中心にいて。


いつも笑顔なミヤビくんはカッコよかった。


「おはよ!タロー」


「おはよ!ミヤビくん」


男女の仲が悪いこの小学校。



私達は周りから見れば結構仲良しだったと思う。


軽い冗談とか言い合ったり。