「なんでさ」 「……仲良くは、しない」 クラスメートはただのクラスメート。 それ以上でも、それ以外でもない。 「友達はつくらないって決めてるから」 「じゃ俺は?」 ミヤビくんは自分を指差す。 「…………予定外の人」 まさかミヤビくんと同じ高校になるなんて思わなかった。 小学校の人はだいたい同じ中学だったし。 「へぇ」 ミヤビくんは外を眺めた。