奈々がミヤビくんと話してた女子をちら見しながら言う。



「ほ~。なるほど」


ミヤビくんも理解したようにニヤリと笑った。




……恥ずかしい。


重い女だって思われた。


束縛激しい女だって思われた。


絶対、嫌われた。


「大丈夫!」


ミヤビくんの明るい声と共に広がる温かさ。




「俺は由芽一筋だから♪」




ミヤビくんは私を後ろから抱きしめ、ニッコリと笑った。


「え、ミヤビくん……」


いつもは「タロー」なのに「由芽」って呼ばれて。


しかもなんか恥ずかしい台詞をサラっと言われて。


顔が熱くなるのを感じた。