ミヤビくんは性格がいいからモテる。


女友達もたくさんいる。



だけど“彼女”は私ですよ?




「……私のこの気持ちも少しは考慮してくれてもいいんじゃないんですかね?」



「なんか結城ちゃん黒くなってきたね。カワイイよ♪」


「ったく……雅人ーっ」


「え!」


奈々がミヤビくんを呼んだ。


ミヤビくんは奈々の声に気付きこちらにやってくる。



え、あの、え?



ホントに来ちゃうの?



「どしたー?」


「彼女さんがヤキモチ焼いてますよ」