「素直、かぁ」 「うん。素直素直」 「だよな。素直になって告らないと何も始まらないもんな」 「そうだよ!」 「よし、俺頑張る!」 「頑張れ!」 「…………」 「…………」 「…………」 そして沈黙が二人を包む。 部活をしている声がうっすらと耳に入ってきた。 それに同調するようにホチキスの音が軽やかに響く。 「……タロー」 「ん?」 作業をしてる手を止めミヤビくんを見た。