さっそく私はプリントを5枚取り、ホチキスで留めていく。
実はこういう地味な作業が好きだったりする私。
枚数は徐々に、確実に減っていった。
「……そーいやさ、和臣達上手くいってんのかねー?」
ホチキスで留めながら、ふとミヤビくんが呟いた。
「きっと上手くいってるよ。あずみと和臣君だもの」
「だなっ」
あずみは優しいし、素直だから嫌でも上手くいくだろう。
「はたして俺のは上手くいってんのかな……」
ミヤビくんが力無く笑う。
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