「んーと……名前かな?」 「なんだそれ」 ミヤビくんは軽く苦笑いを浮かべる。 「ねぇ、とにかく来てっ?」 垣内さんはミヤビくんの腕を両手で引っ張って行った。 ……ちらっと、一瞬、私を見た後に。 「…………」 行っちゃった。 垣内さんの班は後ろだから、私とミヤビくんの班からは少し遠い。 垣内さんとミヤビくんが楽しそうに話してる。 端から見れば仲の良い、お似合いの二人だ。