「なにそれ」


「そのまんまの意味。でも特に理数系強そう」


「私文系得意なんだけど」


「あ、マジ?人は見かけによらねーな」


そんなたわいもない会話を繰り広げていると、






「雅人君っ」






ひょこっと垣内さんが現れた。





「おぉ、どした?」



「実験が上手くいかなくって。雅人君に優秀な助っ人してもらおうと、ね」



垣内さんはいつも変わらない人懐っこい笑顔をミヤビくんに向けた。



「え、どこをどー見たら俺が優秀に見える?」