小学6年生の春。


私、結城由芽には好きな人がいました。



その人名前は三浦雅人くん。



キッカケは、クラス表。


「三浦……みやびひと?」


下の名前が読めなかった時、


「まさひと、だよ」


声をかけてくれた。


……なんか、違うなぁ。


そう思った私は、


「じゃぁ、ミヤビくんって呼ぶね」


と言った。