屋敷はすごく広かった。


「で?」


「お礼ってなに?」

「椎菜、」

「何?」

「俺と結婚してくれ!」


「はっ?」


「意味分かんないし」

「なんで?」


なんでって・・・。

「普通、赤の他人をたすけて、きゅうに結婚してくれなんていわれて結婚するひとなんているの?」

「いる」


「どこに”!!!!!!????」

「ここに」

はっ?????

まぢこいつなに?


「あんた馬鹿?」

「条件がある!」

「なに?」

するとぴらっと紙が出てきた。


~結婚条件~

1.お互い子供はつくらない。

2.お互いに恋人をつくっても黙っている。

は?
なにこれ。

「楽だろ?」

「まぁ。」

「これだけとは言わないよ。」

えっ?

「お金は何不自由することなく
与える」

「別にいいよ。楽そうだし」

「君、案外話わかるじゃん♪椎菜♪」

「は?めんどくさいのがなくてよかっただけだから」