「それは…どういう意味の仲間なんですか?」
陸が少し怪しんでる。
なんで明希に仲間だから。なんて言ったんだろう。
「いや、それは友達としての意味!」
少し焦りながら言ってしまった。
「そうですか。てっきり族の方の仲間かと思いましたよ。」
うん。実際そうなんだけどね?
「え~♪じゃあさ!どうやって吉川奏と知り合ったの~?」
恭賀が可愛いらしい顔でいきなり聞いてきた。
なんで?って…それは…
「俺が荒れてた時に奏と喧嘩して…ま、あの時は奏も荒れてたんだけどな。それからは気がつくとつるみだしてたって感じ…。」
あの頃は、確か何もかも嫌で荒れてたんだよな…。
その時に奏も荒れていて喧嘩したんだよな。勝ったのは私だけど。それからいつの間にか気があいだして仲良くなってたんだよな…。
二人で一緒にずっと喧嘩してたら闇龍の七代目総長に誘われたんだよな…。
『闇龍に入らないか?』って。
その時は、正直驚いたけど奏も私も自分を必要としてくれているって分かって嬉しかったんだよな…。
本当…七代目には今でも感謝してるよ…。
おかげで私にも大切なものが分かって前より強くなれたしね。