「仲間が自分を失って刃物に頼ろうとしたのは自分の責任だ!なんて言って頭下げる奴なんて中々いねぇよ」


俺は黙ってそいつの話を聞くことにした。


「しかも」


男は口を開く。


「自分を信じて待っていてくれた仲間達にも負けた事を謝るってお前…最高だよ。」


「…」



「浜松!!お前はこれから、もっと強くなる!!お前には守るものがちゃんと分かってる!!今回はお前が負けたが…次又神牙と乱闘する頃には勝つかもしれねぇぞ?確かに神牙の奴らも守るものが分かってるから強い。けど、次神牙とやる時は今よりもっと仲間を大切にし強くなれ!」



男のその言葉は不覚にも俺の心に響いた。

「あ…後お前あんま自分をせめんなよ?」とふっと男は笑って何処かに消えて行った。



「…」


男が去った後魔狂の全員が口を開かなかった。