「仁さん顔上げて下さい!」


「仁さんのせいじゃないですよ!」


「仁さん上げて下さい!」



次々に魔狂の奴らが浜松にそう言って顔を上げさせようとするけど、浜松は決して上げようとしなかった。



すると、何処からか低い冷たいような声がした。


「やっぱ最高だよ。お前」


魔狂の奴らが一斉にその声のする方に振り向いた。