見物をする事四十分が経った。

あれから神牙も魔狂も下っ端の奴は全員やられ、後は幹部しか残っていなかった。


さすがNo.2とNo.3…


中々とお互い負けを認めない。

私が見物してると恭賀の後ろに刃物を持った奴がいた。


あー…やべぇな。恭賀気付いてないみたいだし…


ま、今は男の格好だし助けに行くか…

私は全速力で走って恭賀の後ろにいる奴の近くまで行こうとする。


刃物を持った奴は「おらぁああぁ!」と叫んで恭賀をさそうとした。


ガシッ


危機一髪ってとこかな?

「あぶねぇな?」


私は刃物を持った奴の腕を掴んで急所を殴って気絶させた。


「か…要!?」

恭賀は私に気付いて驚いていた。


「感謝しろよ?」


私がそう言うと驚きながらも「助かった」と礼を言った。


その光景を神牙の総長と魔狂の総長が見ていた。



「笹塚ぁ!」


魔狂の総長『浜松 仁(ハママツ ジン)』が叫ぶ。


「あぁ!?」


「後は総長同士で決着つけようやぁ?」