「ぜぇぜぇ」


優也は苦しそうに息をはいていた。



「…で、場所と時間ですよね?」


蒼がパソコンを弄りながら聞いてきた。


「あぁ」


カタカタカタカタ


カタカタカタカタ


「分かりましたよ」


一分も掛からない内に蒼はハッキングをした。


「教えろ」


「場所は〇〇市の〇〇〇っていう人気のないとこです。時間は二十一時です。気をつけて行って下さい…」


「あぁ」


「何かあったら、すぐに電話してくださいね」


蒼が心配そうに私の顔を見てくる


「なんて面してんだ?それでも幹部かぁ?私を誰だと思ってんだよ?」


蒼はフッと笑って「そうですね…貴方は全国No.1の暴走族『闇龍』の総長…『闇姫』ですもんね」と言った。