「うるせぇ…くそ兄貴。てめぇまだ入院中だろうが」


「斗真じゃ聞く耳持たないと思って病院抜け出して来たんだよ!?」

「ちっ」


「舌打ちかよ。んで、さっさとヤローをだせよ?」


「…」


鉄二が横にあったパイプ椅子を蹴った。


バン


「そんなそいつが裏切りもんって信じたくないのか!?」


「…」


鉄二が言ってることは、図星で黙ってしまう。