「加那!!」


声がして振り向くと


「お前らやっと来たか」


奏、蒼、優也、雅がいた。


「すまねぇ。…雅が腹壊して出るの遅くなった」


「雅…」


私が呆れた目で見てると「あ、いや!?えっと…」と何言ってるか分からないけど焦っていた。


「ふぅ…んじゃ戻るか。もう赤髪野郎は帰ったし」


「え!?赤髪野郎帰ったのか!?」


奏が驚いたように聞いてくる。

いや、どう見ても…もういねぇじゃん。


「…今私ら以外に他誰かいる?」

奏はキョロキョロ辺りを見回して「いねぇ…」と言った。


気づくの遅っ



「はぁ…、ほら帰んぞ」


私が歩き出すと、全員ついてきた。