「なめてはないよ」


「そりゃよかった」


「さてと…もうそろそろ帰ろうかな。寒くなってきたし」


「…。」


「じゃあね」


そう言って赤髪野郎は去った。

その瞬間夜の冷たい風が私の肌にあたった。


本当に寒くなってきたな。

ふっとそう思った瞬間


「気味が悪い奴ですね」


横から声がして横を見るといつの間にか斗真がいた。


「そうだな」


「幹部には連絡しました。もうすぐ来ると思います。」


「そうか…分かった。」


そう言って夜空を見上げると今日は星一つなかった。






ー…本当に気味が悪い夜だ