その頃柚斗達は…
「最近…闇龍と百鬼凰がやりあってるらしいですよ」
陸が携帯を弄りながら柚斗の方をチラッと見た。
「なんやって!?百鬼凰っていったら…最強最大のチームやないか!!」
明希がギャーギャー騒ぎだした。
「闇龍と百鬼凰かぁ~。どっちが勝つんだろ…柚斗も気にならない?」
「恭賀…当たり前に気になるに決まってんだろ」
柚斗はポケットから煙草を取りだし、吸い始めた。
「そういや…前要の事調べとけって言ったやつ、どうだなったんだ?」
「あ~それは…とくに怪しいことは出てきませんでした。」
陸は残念そうな顔をしながらそう言った。
「そうか…じゃあ、空手や柔道で強くなったのは本当なのかもな」
「はい…それしか納得できることありませんからね」
「そういや今日要は来てないのか?」
「あ、はい。最近来てませんよ」
「そうか」
柚斗は最後にそう言って煙草を投げ捨て去って行った。