そんなある日いつも通り繁華街をうろついていると…。


後ろからハンパじゃない激痛が頭にはしった。

「うっ」

頭を抑えながら後ろを振り向くと…バットを片手で持っている男が三人いた。


その途端三人の男がバットを振りかざしてきた。


身体中に激痛がはしる。


あまりにも痛さに俺は地面に倒れた。

それでも、まだ男達はバットを振りかざすのをやめない。


このまま死ぬのか…?


正直本当に思った。


俺の人生…呆気なかった…。


そう思うと悲しくなって涙がでてきた。



もう意識が朦朧としている時に激痛がやっと終わった。



その時は男達がバットを振りかざすのをやめたんだ。


と思っていたけど…実際は違った。



俺の前に黒い影が見下ろすようにして見ていることに気づいたんだ。


『大丈夫か?』


男か女か分からない声で俺にそう聞いてきた。