しかも… その中年の男は…俺の親父だったんだ。 俺は信じられなかった。 いや、信じたくなかった。 しばらくその場で身動きもできなかった。 その瞬間俺の何かが壊れたんだ。 俺はその日から部活も学校も行かなくなった。 家にも帰りたくなくて女の家を転々としていた。 夜は繁華街で歩き回ってやったこともない喧嘩をするようにもなった。 あの時は何もかもどうでもよかったんだ。 人生がどうでもよくなったんだ。