ホテルに戻ると、いきなり幹部達に呼び出された。


「加那…神牙の奴らとは、あんまり近づくんじゃねぇ」


奏が眉間に皺を寄せて低い声で私に言ってきた。


みんな眉間に皺を寄せながら私を見てくる。


みんな神牙の奴らと出会ってから様子が変だ。


「なんで?まず敵なんだから近づくわけないじゃん」



「…もしもの話だよ。もしかしたら近づく事になるかもしれねぇだろ?今でさえお前学校では要かもしれねぇけど明希って奴と同じクラスなんだろ?」


「うん」


なんでみんなそんな顔をするんだろう…。



「ま、加那の時はとにかく近づくな!あっちは闇龍の総長って知らないんだから近づいてくるかもだからな…。」



奏がこんなに真剣に言ってくるって事は何かあるんだろう…。

私はそれに気づいて素直に頷いた。