それからは倉庫に戻ると、幹部室には全員がいて私を一斉にバッと見てきた。
「え?何?」
そんなに見られたら体に穴あくんですけど…。
「水着買った?」
最初に口を開いたのは奏。
「あ、うん」
「どんなの買ったの~?俺これ~」
優也が笑顔で自分が買った海パンを見せてくる。
「私はこれ」
私は袋から水着を取り出すと、優也以外溜め息を吐き出した。
「ぎゃはははは」
優也は相変わらず変な笑い声で笑ってくる。
その様子から見るとみんな…ビキニを期待してたんだね…。
「誰があんなの着るか」
私は最後にそう吐き捨てた。