「族動かしてもまだ見つからへんねん」


族動かしたのかよ…。


「へぇー…」


「まだ探してんねんけどな?大変やで、本間もう」


疲れきっている明希を見て可哀想に思えた。


「なんか手掛かりはねぇのか?女の名前とか」


「女の名前分かってたらもう見つかってる」


馬鹿にしたように柚斗に言われた。


何その顔むかつくぅー!!


「そんなの見つからねぇよ。」


私がそう言うと柚斗はふっと笑って「俺を誰だと思ってる?」みたいな顔をしてきた。


何様だよ…お前…。