何分たっただろうか…。
少しは減ったけど、さすが三つの族が集まったからか数が半端ねぇ…。
やばい…。
久しぶりにそう思った。
いくら全国No.1の総長でも、この人数はかなりしんどい。
柚斗の様子を見てみると、かなりキツそうだ。
たく、炎斬の奴ぶっ殺してやりてぇ。
だいたい…どうやって下っ端の炎斬が全国の族と手を組んだんだ?
それが気になって仕方がねぇ。
ま、今は前の敵に集中するか。
私は無我夢中で前の奴らを殴っていた。
バキッ
「あ、もう手加減できなくなってるわ」
ゴキッ
「うわ…さいやく。かえり血ついたじゃねぇか」
ボキッ
「あ、やべぇ…。変な方向に曲がっちまった。」
私が一人言を呟きながら敵を倒していると、偶々柚斗と目があい顔が惹きつっていた。