「わざわざ負けるの分かって乗り込んでくるのがわかんねぇ」



確かに…。

「…。」

私が黙っていると

「ま、大抵の奴らは何も考えずに乗り込んでくるんだろうな。馬鹿だよな」



奏がビールを飲みながら言った。

私は、手を顎にあて考えた。

「もし…奏だったら、どうゆう時に乗り込む?」



「あ?そりぁ…総長がいないときか、幹部が全員出てる時とか?」


「だよな…。私もそう思う。」