「俺喧嘩しながら要の方見てたんだけど、あれはただ者じゃねぇ」 柚斗が真剣な顔でそう言った。 「柚斗がそこまで言うなら要さんの事調べてみましょうか」 「あぁ、頼む」 柚斗の言葉に陸はパソコンを開いて、カタカタカタカタと音を立てながら調べはじめた。 「一体何者なんだ…あいつは…」 柚斗は誰にも聞こえないぐらいの声でボソッと呟いた。