不良軍団がこっちを見て、ニヤニヤ不気味な笑顔で近づいてきた。
「よぉ?神牙の総長さんよぉ?今日は他の幹部の奴らいねぇのかぁ?」
不良軍団の中のリーダーぽい奴がそう言って柚斗にどんどんと距離を縮めてきた。
「あぁ、いねぇけど?」
「さすがに総長さんも、十人相手じゃ無理じゃねぇの?」
「誰に言ってる?」
「しかも一緒にいる奴見たこともねぇ奴だけど、どうせ下っ端だろ?」
え?私!?
私が下っ端だとぉおおぉぉ!?
「さぁな?」
「総長さん?あんま俺ら炎斬(エンザン)をなめないでくださいよ?」
「ふっ、それは俺の台詞だ」
そう言って柚斗は、リーダーぽい奴を殴り飛ばした。