私は幸せにむかっていた。
そんな時思わぬ人からの訪問がある。
「ちかこ!」
「えっ…。」
そう、こうちゃんが来た。
何も話しをしてないないのに。
話したのは、たぶんまよとようへいくんだろう。
「なんで…なんでいってくれなかったねん…
なんで黙ってたん…俺そんなに頼りない?
なぁ…なんで別れようって言ったん…」
こうちゃんが泣いていた。
泣いているとこを見るのは始めてだった。
それほど辛かったのかな…
いっぱい心配してくれたんかな…
どんとん妄想がひろがっていた。
私は言葉が出ずに黙っていた。
『ちかこ、あんた会いたかったんやろ?
本当は1番側で支えててほしかったんやろ?
寝言で毎日毎日こうちゃんの名前言ってたんやろ?』
寝言で言ってた言葉、こうちゃんの名前やったんや…
『ちかこのママが言ってたで。
“こうちゃんって誰かな?ちかことお付き合いしてた人?
毎日毎日寝言でこうちゃん、こうちゃん言いよるねん。
入院するからって別れてきたん?
ならきちんと話し合ってもう一回付き合って紹介して欲しいわ。”
って。寝言言うほど会いたかってんな。』