涙が止まらなかった。
私が泣いている時、まよも一緒になって泣いていた。




ようへいくんの話はこうだった。




『坂田、ちかこちゃんと別れて元気かわ無くなった。
ご飯もまともに食べてない。
毎日泣いているみたいだった。
飲み会にも参加しなくなった。
たまに一緒に飲みに行くとベロベロになるまで飲んで、ちかこちゃんの話しかしないんだ。
でも、ちかこが幸せなら俺は幸せとか言ってかっこつけてさ。
俺みてらんなくて…。

まよから、ちかこちゃんが今入院しているって聞いてビックリしたよ。
だから別れたんだって。
坂田、ちかこちゃんが帰ってくるの待ってるよ。
俺、坂田にちかこちゃんが入院してる事言いたかった。
でもさ…ちかこちゃんは迷惑かけたくないって別れたの、まよから聞いてたから…。
俺の口からは言えなかった。

ちかこちゃん、お願いだ。坂田に連絡してやってくれないかな?
変なお願いかもしれない。でも、坂田のために。』