『大丈夫、そのまま自信を持って踏み出して。』 懐かしい声が心へと響く。 私の心を見透かしたかのようにそう言った。 私は何か操られたように、自然と右足を踏み出した。 その次に左足を、そしてまた右足を、一歩ずつ足を進めた。 『そう、そのまま、前に。』 本当に進んでいるのかさえわからないが、あの声の言うことなら信じれるような気がした。 この感覚は一体何なのだろう? 私はひどく不思議ななんとも言えない感情に襲われた。