「ちょっ、何してるんですかっ!?」




男たちがとった行動に思わず声をあげた。




なんと、彼らは制札を引き抜こうとしているのだ!!




こいつらが犯人だったんだ。




「あん?なんか文句あんのか?」




まだ冬でもないのにその強い殺気にゾクリと全身が震えた。




月明かりに照らされ光る銀に一瞬、目がくらむ。




何も言わせまいと男たちはすでに長々とした刀を抜いていた。





「さっきの時点でさっさとどこかへ行けば見逃しといてやったのによ」





哀れむように一人の男が不敵に笑い、大きく長い刀を目一杯に振り上げた。




刀を抜く暇もない。


逃れようとも足が動かない。




私は、思った。




あぁ終わったな、と。




白銀が一気に、私に襲いかかった。





目の前が、赤く、朱く、紅く…